一般廃棄物収集運搬業とは、家庭から出るごみ(一般廃棄物)を収集・運搬するために、市区町村から与えられる許可のことです。
実家の片付けや遺品整理を業者に依頼する際に、意外と見落とされがちな確認ポイントです。家庭から出る不用品や粗大ごみは、法律上「一般廃棄物」に区分されます。この一般廃棄物を自ら収集・運搬して処分するには、市区町村長の許可(一般廃棄物収集運搬業の許可)が必要です。
問題になるのは、この許可を持たない業者に片付けを依頼してしまった場合です。無許可の業者が回収した不用品は、不法投棄や不適切な処分につながるおそれがあり、最悪の場合、依頼した側にも排出者としての責任が及ぶ可能性があります。「遺品整理」「不用品回収」を掲げる業者の中には、一般廃棄物収集運搬業の許可を持たず、産業廃棄物の許可(対象が異なります)だけで営業している例も見られるため、注意が必要です。
依頼する際は、(1)一般廃棄物収集運搬業の許可を自社で持っているか、または許可業者に委託しているか、(2)買取を行う場合は古物商許可を持っているか、(3)見積書に会社名・所在地・作業内容の内訳が明記されているか、を確認してください。許可の有無は、実家がある市区町村の廃棄物対策担当課のホームページで公表されている許可業者一覧と照らし合わせることで確認できます。複数社から見積もりを取り、対応や説明の丁寧さもあわせて比較することをおすすめします。
実家の片付けでは、依頼者側が「どの業者が正しい許可を持っているか」を自分で見分けるのは簡単ではありません。ホームページに「遺品整理士」「不用品回収」といった表示があっても、それは民間資格や自称であり、一般廃棄物収集運搬業の許可を意味するとは限りません。市区町村の廃棄物対策担当課のホームページで公表されている許可業者一覧と照らし合わせる、見積もり時に許可番号の提示を求める、といった確認を行うことで、後のトラブルを防ぎやすくなります。
関連項目:遺品整理