実家が空き家になってしばらく経つと、「次に行ったら窓が割られていたらどうしよう」「誰かが勝手に入り込んでいないだろうか」と、離れて暮らしながら気になり続けるものです。空き家は人の出入りがないぶん、侵入されても発見が遅れやすく、被害が大きくなりがちです。このチェックリストで、実家の防犯対策ができているかを確認してください。
このページで分かること
空き家になった実家が空き巣や不法侵入の標的になりやすいのは、郵便物がたまる・夜に明かりがつかない・庭木が伸び放題といった「人が来ていない」サインが外から見えるためです。鍵と窓の施錠、貴重品の持ち出し、郵便受けと外観の手入れ、定期的な見回りの4点を押さえれば、防犯上のリスクを下げられます。このチェックリストで、実家の状態を確認できます。
チェックした内容はお使いの端末に自動で保存されます。
実家の空き家、防犯チェックリスト
なぜ空き家は狙われやすいのか
空き家が侵入の対象になりやすいのは、「ここには誰も来ていない」ことが外から分かってしまうためです。実家を空き家にしたあと、次のようなサインが出ていないか確認してみてください。
| 外から見えるサイン | 周囲に伝わってしまうこと | 対策の方向 |
|---|---|---|
| 郵便受けからチラシや郵便物があふれている | しばらく誰も回収に来ていない | 定期的な回収、契約先ごとの解約・住所変更 |
| 夜になっても明かりが一度もつかない | 住んでいる人がいない | センサーライト、タイマー付き照明 |
| 庭木や雑草が伸び放題になっている | 管理する人が来ていない | 年に数回の剪定・草刈り |
| 雨戸が閉めっぱなし、カーテンが同じ状態のまま | 長期間不在である | 見回りのときに開け閉めして換気する |
| 門や敷地にゴミが投げ込まれたままになっている | 片付ける人がいない | 見回りの際に撤去し、繰り返す場合は自治体に相談 |
侵入されると、家財の盗難だけでなく、窓や扉の破損、室内の荒らし、たまり場としての利用、放火につながるおそれもあります。空き家は被害に気づくのが遅れやすく、発見したときには被害が広がっていることがある点が、住んでいる家との大きな違いです。
防犯の不備は、近隣や自分自身の負担にも跳ね返ります 窓が割れたまま放置されたり、敷地にゴミが投げ込まれ続けたりすると、近隣から苦情が出やすくなります。管理が不十分な状態が続くと、自治体から空き家の管理について指導を受けることもあります。防犯対策は、実家を守るだけでなく、近隣との関係を保つための管理の一部と考えておくと安心です。
チェック項目の優先順位
すべてを一度にそろえる必要はありません。費用と手間をかけずにできることから順に進めます。
1. 鍵と貴重品を最初に片付ける
施錠の確認、合鍵の回収、屋外に隠した鍵の撤去、貴重品の持ち出しは、費用をかけずにその日のうちにできます。親が近所の方や親族に合鍵を預けていたケースも多いため、心当たりのある人に確認しておきましょう。
(目安:空き家になって最初の訪問時)
2. 「人が来ている家」に見える状態をつくる
郵便受けの整理、庭木・雑草の手入れ、センサーライトの設置など、外から見える部分を整えます。郵便物を減らす方法は「実家の郵便物、いつまで届き続けるか」で整理しています。
(目安:1〜2か月以内)
3. 見回りの担当と頻度を決める
兄弟姉妹など複数の相続人がいる場合は、誰がどのくらいの頻度で見回るかを決めておきます。遠方で通えない場合は、空き家管理サービスの巡回を利用する方法もあります。
(目安:月1回程度を目安に、通える頻度で)
4. 保険と連絡体制を確認する
空き家になると、火災保険の扱いが変わることがあります。契約先に状況を伝えて補償内容を確認し、被害に気づいたときの連絡先を家族で共有しておきます。
(目安:空き家になったらできるだけ早く)
見回りのときに確認すること
見回りに行ったときは、次の点を一通り確認すると見落としを減らせます。スマートフォンで同じ角度から外観を撮影しておくと、前回との違いに気づきやすくなります。
- 窓ガラスの割れ、雨戸・扉のこじ開けられた跡がないか
- 鍵がかかったままになっているか、鍵穴にいたずらの跡がないか
- 室内に荒らされた様子、見覚えのない物や吸い殻がないか
- 敷地内にゴミや粗大ごみが投げ込まれていないか
- 雨漏り・水漏れ・カビなど、防犯以外の傷みが出ていないか
- 近所の方から、不審な人や車を見かけたという話がないか
侵入に気づいたら、室内の物に触らずに連絡を 侵入の跡を見つけたら、室内の物にはできるだけ触らず、警察に連絡してください。被害の状況を記録しておくと、警察への届出や保険会社への連絡がスムーズになります。
自分で見回れない場合の選択肢
遠方に住んでいて定期的に通えない場合、防犯対策を自分だけで続けるのは現実的ではありません。次のような方法を組み合わせて検討します。
| 方法 | 向いているケース | 注意点 |
|---|---|---|
| 近隣の親族・知人に見回りを頼む | 実家の近くに頼れる人がいる | 負担が偏らないよう、お礼や頻度を決めておく |
| 空き家管理サービスに巡回を依頼する | 遠方で年に数回しか行けない | サービスごとに巡回内容・報告方法・費用が異なる |
| ホームセキュリティを導入する | 家財を残したまま長期間保有する | 通信回線や電気の契約を維持する必要がある |
| 家財を整理し、売却・賃貸・解体を検討する | 保有を続ける理由がはっきりしない | 相続人全員で方針を話し合う必要がある |
防犯対策にかかる手間や費用が続けられない負担になっている場合は、実家をこのまま保有し続けるかどうか自体を見直すタイミングかもしれません。判断に迷う場合は「実家を保有し続けるか判断するチェックリスト」も参考にしてください。
誰に相談するか
| 内容 | 相談先 |
|---|---|
| 侵入・盗難の被害に気づいた、不審者を見かけた | 警察(緊急時は110番、相談は最寄りの警察署・交番) |
| 定期的な見回り・郵便物の回収を任せたい | 空き家管理サービス |
| 家財を処分して、狙われる物を減らしたい | 遺品整理業者 |
| 火災保険の補償が続くか確認したい | 加入している保険会社・代理店 |
| ゴミの不法投棄が続く、管理について指導を受けた | 市区町村の空き家・環境担当窓口 |
まとめ・次にすること
- 空き家が狙われやすいのは、郵便物・明かり・庭木などから「誰も来ていない」ことが外から分かるためです
- 鍵と貴重品の整理は、費用をかけずに最初の訪問時にできます
- 見回りの担当と頻度を決め、通えない場合は空き家管理サービスなどの利用を検討します
- 防犯の負担が続けられない場合は、保有を続けるかどうか自体を見直すきっかけにしてください
次にすることは、実家の合鍵が何本あり、誰が持っているかを確認することです。鍵の所在がはっきりすると、ほかの対策も進めやすくなります。